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7/8オジーズカップ

群馬県のプロショップオジーズが主催するオジーズカップにゲスト出演するため

桐生市にある梅田湖へ行く。

この湖はレンタルボート屋さんもあり、しかもオジーズオーナーらの努力により

エレキの使用も可能になった”プチ”ゲームフィッシングレイクである。

なぜプチなのかというと湖とはいえとても小さい。

エレキで湖岸沿いに走っても一時間もあれば一周出来てしまうだろう

といったサイズだ。

しかしながら、二箇所のちゃんとしたクリークを備えたダム湖なのである。

水深も深いところでは20mくらいある。

更にシステムとしてもワカサギを放流したりして、

ワカサギ釣り用のロープが湖面に設置されているくらいに

ワカサギ釣りのお客さんにも配慮されている。

当日の参加者は100人を越える盛況ぶり。

ボートとおかっぱりの2部門同時開催なのだが、ボートを借りるバスマンが大半だ。

かなり成熟している上級バスフィッシャーマンの姿が多い。

さすがプロショップのイベントといった感じだ。

皆がスタートした後、エレキをセッティングしてオレも湖へでる。

釣れっぷりを聞こうとすれ違う人間ほぼ全員に声をかけながら回っていくのだが

なんと、ほぼ全員釣れていない。

えーそんなに難しいの?それとも魚が少ないの?

で、自分でも釣りしながら岸を見たり、魚探で深場を見たりして

状況を把握しようと試みたのだがどうやらベイトフィッシュがとても少ない。

しかも障害物もほとんどない。

更に水はとってもクリアーでプランクトンなどの微生物などもあまり居ないようなのだ。

いわゆる、貧栄養湖というタイプの湖なのだ。

そういうことなんだーと、なんとなく納得してしまう。

昼過ぎにウェイインが始まり、皆が帰ってきたのだが

やはり魚を手にしている人間はほとんど居ない。

結果的には一位は、ただ一人リミットの三匹を揃えた、みんなびっくりーのスーパーフィッシャーマン。

でも三匹で700gぐらい。

二位、三位はそれぞれ300g200gといった感じだった。

あまりのタフさに今までの流れを聞いていくと、それでも魚が釣れてくれたのは良かったと

皆が言う。

少し前までは全員がノーフィッシュなんていう大会も平気であったという。

エーみんなそういうこと承諾の上での参加だったんだーと更にびっくり。

と同時に凄く嬉しかった。

確かに湖のコンディションはどうにかしていかなければならないほどに寂しい。

しかし、だからといってそれが本来の姿だし、バスにとって育ちやすい環境じゃないのは

動かしようのない事実。

参加している人間達は釣れる可能性が低いのを知りながら、

皆で集まれるイベントを楽しみ、主催者側もそんな状況の湖でもなんとか

皆が堂々と釣りが出来るよう地元とスタンスをとって、釣り場を育てようとしている。

そう、皆がそこに賛同してバスフィッシングを通じて触れ合っているのだ。

ただ魚釣りがしたいだけならばこの日参加せず、一人でどこかの野池いったり

少し足を伸ばして魚の釣りやすい湖に行く事だってできる。

しかしここには明らかに、バスフィッシングを楽しむ者同士、

ポジティブに盛り上げていこうとする姿があった。

良かったですよ。そこに参加できて。

ボート屋さんたちとも結構話が出来たし、ボート屋さんもどうすればもっとバスが棲みやすくなるか

皆がもっと釣れるようになるかを、積極的に聞いてくれたし。

日本全国のバス釣り場を回っていると、バスがスクスクと育つのに適した水域もあれば

そうじゃない水域もある。

キレイ過ぎる所もあれば、汚すぎる所もある。

でも、そんな環境の中でもバスや、他の魚達も一生懸命生きているし。

バスフィッシャーマンも心からバスフィッシングを楽しんでいる。

やはり俺の中ではいつの日か、人々が楽しめるよう、

それでいて水域を永続的に有効利用できるよう、

人々と環境を同立させるべきシステムが、日本の中でもしっかりと育って

行く日が来ることを願ってやまない。

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2007年09月02日 06:33に投稿されたエントリーのページです。

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