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2009/05/25 マダイ釣りへ

千葉県大原港へ、マダイ釣りに行く。シマノ発、スーパーゲームフィッシャーマンへの道において、主軸となるべき釣り場の第一歩である。現在の船釣りにおいて(他の釣り分野でも同じだが)ルアー釣りとエサ釣りの変な部分での区分は大きい。ルアーはスポーティーだが、エサはそうでないみたいな見方。特に、バスやトラウト、オーシャンルアーから入ってきた若い人間達において、エサを使うという抵抗感がはっきりと存在している。果たして、ルアーはゲーム性が高く、エサを使うとそうでもなくなってしまうのだろうか。はっきり言ってそんなことはない。ヘラ釣りだってエサを使うし、船釣りにおいても、イケてる魚たちは沢山居る。要はそれぞれの魚と、どう向かい合うかが釣りにおいて重要なことであり、それぞれの釣りには様々な楽しみが存在している。そうした釣りの根本的な面白さを追求し、そこに存在するゲーム性を前面に打ち出して行こうよ。というのが今回の一大プロジェクト。どんな釣りにおいても自らのスタイルを追及できるようなスーパーゲームフィッシャーマンを目指そうよというスタンスである。まさにつりそのものの、存在意識をルアーもエサも無く、しっかりと見つめなおして行くためのとてもいい機会なのである。そんな中、近年大原で一大ムーブメントを起こしつつある、鯛釣りの話が飛び込んできた。オレ自身、子供の頃からオヤジと一緒に、東京湾でテンヤを使ったシャクリ釣りをやって育ってきたので、鯛釣りが面白いのを知っている。しかし今回の釣りは、今までのシャクリ真鯛を遥かにしのぐ方向性が含まれている。今までは、テンヤを下につけて、そのテンヤだけじゃ潮に流されまくっちゃうので途中に中オモリをつけてしゃくっていた釣りか、もしくは道糸にいくつものカミツブシオモリをつけて、ライン全体を沈めて、その先にカブラやテンヤをつけて釣っていたビシマ釣りが、今やこの釣りに急激に偏向してきているという事実。その真意を知るべく、発祥の地である本場大原へと出かけたわけである。その釣りの名称は一つテンヤ。メインタックルはとても繊細なスピニングロッドと、ステラ2000~3000番クラスのスピニングリール。そしてPE0.6~1.0号、更にリーダー10から12lbといったスーパーライトタックルだ。そして、このタックルだからこそ、しっかりと入れ込めるライトテンヤを使っての釣り。エサには普通に売っている冷凍エビ。入手困難な活けエビじゃなくても釣れちゃうって所も凄い。このタックルで3kg~5kgというデカイ鯛が掛かったらどうなっちゃうのっていうのも興味深いし。で、初日。午後1時発の午後船に乗る。船は一つテンヤを積極的に取り入れている新幸丸。この船の特徴は、8~10号のカブラを使った、水深40~60mのややディープの釣り。エリアに着くとシーアンカーを入れて、エンジンを切って潮に流していく。まず最初戸惑うのが、このライトテンヤで、しっかりと底取りをして、そしてエサ取り達にやられちゃう前にアタリを取っていく事。新幸丸で教わっていったのは、着底後潮で吹き上がって行くときにでるアタリを、しっかりと合わせていくというスタイルの釣り。それにしても色んな魚たちが釣れてくる。さすがに真鯛はそうそう釣れないみたいだが、ハナダイやホウボウといったちゃんと引いてくれる魚も来る。確かにライトテンヤでの釣りは面白かった。スーパービックマダイこそ釣れなかったが、ちゃんと真鯛も混じったし、引きも十分楽しめた。後は自分なりにどう攻め込んでいくのかを見せつけていければ、より充実した釣りになって行くはず。なんかやり甲斐のある釣りだし、なんと言っても一匹の価値を語りやすい。オレ的な真鯛釣りっていうのもいい。
二日目は、一つテンヤの元祖とも言われるき栄丸。船としてのスタイルは、30~40mのシャローを中心に鰯などのベイト探しつつ5空号のライト系テンヤを入れて行く釣りだという。船長からの最初のアドバイスは、大き目のストロークを使ったリフト&フォールを主体とした釣りがいいとの事。ラインに出るフォール時のアタリを見逃すなという正に俺の好きなタイプの釣り。いいじゃないですか。まるでジグヘッドを湖の中で自在に操る感覚ですよ。バスにしろ、ロックフィッシュにしろ、こうした釣りはバッチリとやりこんでいるから水深がやや深くなってきてもイメージはつかめるし、ラインが細いぶん、タナも取りきれるし。この日はシマノのインストラクター永井さんも付き合ってくれたので、自分がどんなペースで真鯛を釣っているのかも良く分かったし。何だか、いいリズムが随分つかめてきた感じ。この釣り、今後全国的なブームを呼びそうな予感。タックルの進化による新しいスタイルの日本伝統釣法。やっぱりテンヤの釣りって、ただ魚が釣れるって言うことだけでなく、釣りとしてしっかりとした存在感を持ち合わせてきたからこそ、続いてきた釣りなんだなと、つくづく感じた大原の真鯛釣りだったわけですよ。

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2009年08月26日 07:20に投稿されたエントリーのページです。

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