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2010/01/22-23 大原へ

今年初のひとつテンヤをやりに大原へ行く。いつものコースで、午後船に乗って一泊して午前船に乗る予定。去年の秋から進んでいた、大原喜栄丸がオレの作ったひとつテンヤに特化したロックフィッシュボトムのジグヘッドスナッパーを、喜栄丸のオフィシャルロッドとして使って行きたいという話が正式に決まったからだ。喜栄丸の佐藤船長は、俺がこのロッド一本作るのに、どれだけ通いこんで、どれだけプロトを作り続けて、さらにどれだけの魚を釣り込んでいって来たかをずっと見続けてきた人間。その船長が、喜栄丸のロッドとしてこの竿を使って言った時には正直嬉しかったわけで。ただ、ノリーズとして、どこかのオフィシャルロッドとして何かの竿を展開したことは今まで一度もなく、マルキューと共に慎重に会議を重ねたわけなのである。喜栄丸と一緒にやれるようになったもっとも大きな理由は、喜栄丸がある意味、日本での一つテンヤマダイ釣りのちゃんとした元祖であり、尚且つ、決して安くはないが、ハイレベルに仕上げられているこのロッドの良さを求めているような、エキスパートなお客さんが多く存在していること。ノリーズとしてもとても光栄なことであると判断で、正式なコラボレーションが決定したのである。喜栄丸の佐藤船長は、とにかく今までタイを自分自身で釣り込んできている男。それこそ何万匹レベルであろう。しかも大ダイを釣らせることで有名な喜栄丸、その釣法には定評がある。それだけにちゃんと食わせて、がっちりとフッキングして、しっかりと取り込むといった一連の作業の全てを、高次元で実現できるロッドで無いと、ここの船宿では認めてもらえない。お客さんの半数以上がステラを使用しているといったことからも、平均レベルの高さが伺い取れる。しかし、だからこそここを初めて訪れたお客さんも、周りの人々や、船長から得る情報も多く、急激に上達していくわけだ。乗合船だからこそ出来る伝達力のスピードなのである。俺がよく行く東京湾のスミイカ船はやぶさ丸も同じようにいつの間にか全員がハイレベルということになっている。その時々の現場でのシャクリタイミングや、スラッグの取り方、取り込みのロッド角度や投入角度など、上手な人間が多く乗っているほど、得られる情報は多いわけだ。今回の釣行でのクライマックスは二日目の午前船。10時過ぎになってから、船長が急に岸に向かって走り出した。どうしたのと聞くと、仲良しのヒラメ船から、いわしの群れがシャローに入っていると無線があったという。そして到着したのは水深8~10mの超シャロー。俺の探見丸は上から下までいわしで真っ赤。ベイトの上に船を乗せるとすぐさまエンジンを切り、そのまま流す。パラシュートアンカーは入れない。常に動けてイワシの真ん中にテンヤを落としこめるようにするわけだ。まずは、ミヨシ側の人間が3人、大ダイを掛けたらしい。大ドモに居たオレの反対側の人間もファイト中。そしてオレもフォール途中の3号テンヤに明確なアタリ。海面から6mくらいで食ってきた。そして取り込んだのが5.5kgのマダイ。シャローだったのでPE0.6号、8lbフロロのセッティングではちょっとひやひやだったけど、ジグヘッドスナッパーはいい仕事をしてくれる。テンヤはプロトのオーバルテンヤの金赤。反対側の人間のタイはなんと6.8kg。ミヨシ側の3人は全員ラインブレイクしてしまったらしい。なんとも凄まじい大ダイラッシュが一瞬にして、しかも水深10mで起こったのである。その後、船長が5kgの大ダイを取り込んで、このひの大ダイは終了。ロッドはもちろんジグヘッドスナッパー。この手の釣は本当にタックルのセッティングが重要。ドラグを出されながらも魚をコントロールできるのと、そうでないのとでは取り込みの確率が違ってくる。ロッド、リール、ライン全てにシビアな選択が求められる。それにしてもひとつテンヤマダイの世界は一種独特な進化を見せている船釣りだ。現在はこの釣法が全国区で広がりを見せようとしているところだが、釣れ過ぎるゆえの乱獲問題や、リリースの是非もクローズアップされてきている。逆に言えばこうした新しい釣が普及することで、日本の船釣りに新しい風を吹き込むことが出来るともいえるわけで。この釣のパイオニアとも言えるシマノもそうした点を早く察知して、スーパーゲームフィッシャーマンというプログラムを組んだんだと思う。しっかりと見守っていかなければいけない釣なんだと思います。

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2011年04月05日 06:48に投稿されたエントリーのページです。

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