ゴーフォーイットの撮影で九州佐賀県北山ダムへ行く。
北山ダムはかなり昔からバスの入っている津久井湖サイズのレイクで
九州のバスレイクの中でも唯一レンタルボート屋がしっかり充実している釣り場だ。
まぁ、関東でもそういったレイクは多いが、
もともとヘラブナ釣りのために和船を貸し出していたボート屋さんが
バス人口の増加とともに、バス釣り用にボートを増やしていって
台数も設備も整っていくといった流れの中にいた場所だ。
しかしながら、7~8年前はサイズも数も殆ど駄目になってしまい
このままではヤバイぞっていう話にまで発展した。
そこからワカサギを入れたり、大減水があって逆に魚が増えだしたり
といったケアがうまくいって、また良く釣れる北山ダムへと戻り
今では平日でも何十人ものお客さんが来るレイクになったところだ。
ただしバスの平均サイズは20~25cmぐらい。
とても小さい。
多分、北山ダムの中ではぐくまれたDNAがバスのサイズを
決定していってしまっているのだろうとオレは思っている。
去年、北山ダムはリリース禁止を発表した。
しかしなんと北山ダムに限っては除外エリアとなったのである。
これは地元のボート屋さんを中心に釣り人、釣具店達が手を取り合い
行政に申し入れをしていったからである。
その中でも興味深いのは、例外を認める条件として
バスがダム下流に流失しないように防護ネットを設置する事というのがあり、
その設置をやったおかげで許可が下りたということだ。
本当にスゴイ事だとオレは思う。
やはり現場でバス釣りのおかげで生活できる人々がいて、
そうした地元の人々が本気で暮らしを守るために動くと
行政も聞き入れてくれるということなんだ。
日本のバスフィッシングのためにも日本のバスフィッシングのためにも
何が何でも守っていかなければいけない釣り場の一つなんだ。