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3・12-14 北海道

北海道の最大手問屋、アイビックの展示会にいく。

なんといっても最近の北海道はロックフィッシュが盛り上がっているので

エコギアやノリーズのロックフィッシュボトムはメジャーなんである。

現場のショップの声を直接聞くことはとても重要なので、

この機会にゲーム部関口、営業藤田と一緒にブースに立った。

しかし、あいにくの大雪で朝から大変なことになっていた。

それでも昼ごろには多くの小売店が来場して会場は賑わいを見せてきた。

最近のロックフィッシュの流れはヘビーテキサス大遠投とか

スーパーウルトラライト軽量リグとか

一般的ベーシックな1/4~1/2ozリグの周りを取り巻くように

幅広い対応が求められるようになってきている。

それだけ現場が攻められていることの証なのだが

普通にやらないようなアプローチが釣果を得る手段となっているのは

いくら北海道とはいえ変わらない。

勿論、魚の減少も問題になりつつある。

特に根魚はその傾向が顕著だ。

ソイに関しては放流も行われているのでまだまだ釣れるが、

湖とアイナメに関しては一昔前のようには釣れなくなって来ている。

ルアーフィッシャーマンたちはかなりキャッチ&リリースを行っているのだが
                               (全員ではないけどね)
一番やばいのは正直なところクーラーボックスを背負い込んだ

オジサンエサ釣り師たちである。

どんなに小さくてもしっかりキープして持ち帰ってしまう。

道内の小売店でもこのことを皆懸念しているのだが

そこに規定は一切存在していない。

全国的に見て、海のリリース制に関して言えば

漁協の規定によって手のひらサイズのマダイは再放流とか

30センチ以下のヒラメは再放流とかあるのだが

それもこれも漁協がお金をかけて再放流したんだから戻してねってことで

天然物に関してそういった規制がある魚種は殆ど無い。

つまり、ただのものは自由だという日本の管理能力の無さからくる

人々の意識が自然にあるものに対して長期的にビジョンを持ち合わせるという

方法論をあえて選択させないようにしているように思えてならない。

いうならば、タダであるものなのに皆がそれを海に戻すなんて事は

出来っこないし、そんなこと言い出したら叩かれるに決まっているから

関わりたく無いんだよねって感じだ。

ただそんな中にも船釣りには進歩が見えてきている。

例えば、千葉県農林水産部水産局では、千葉県遊魚船連盟に対して

海区漁業調整委員会指示と海面利用協議会推奨ルールの

二本立てで漁場を管理しようとしている。

その中でマダイやヒラメは勿論だが、

キンメダイ、アコウダイまで体長制限を設けているし、

新たに釣り客の釣果数の上限などについても話し合いが行われているようだ。

しかしながら、その中心はどうしても漁業との協調になるわけなのだが

釣り業界の健全な発展という展望を

遊漁船連盟が持ち合わせていることも見逃せない。

千葉県は特に船釣りの盛んな県なので動くお金も大きいと考えられる。

それだけにそうした前向きな方向性を持ち合わせているのだろう。

魚が先か、釣り人が先か、結論的には自然が先なのだが

それにしてもこの世の中、動くお金なくしてルールも規定も発生してこないと

いうのが本当の所なのであろう。

そうしたキーとなる部分さえ、理解しておけば

芽が出てきている釣り場は徐々に増えているはずだ。

動きとしては決して早くないが、いつの日か必ず健全なゲームフィッシング制度が

日本にも導入されてくれると俺は信じている。

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2007年04月17日 10:17に投稿されたエントリーのページです。

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