ヘラブナ社の取材を高滝ダムでやる。
前々日に一匹も喰わせられなかったノッコミベラが相手だ。
とにかく一匹でいいからエサを食べさせたい。
ヘラが悪いのか、俺のエサがまずいのか、タナが悪いのか、
何が悪いのか分からないまま突入。
ただ場所だけは超浅場の乗っ込み場から20m程離したポジションを取る。
水深も50~60cmの所だ。
浅いワンドからもう少し離れても良いのだが、水がクリアーになると全然喰わなくなるらしい。
で、少しでも濁りのあるエリアで釣りをする。
この日は朝から雨。
ウキはエサ打ちを開始してすぐ動き出したが、この日の一枚目はやっぱりスレ。
45cm以上の超見事なヘラだ。
更に3連荘で尺以上のヘラがスレ。
悲しい展開だ。
昼を過ぎてめっきりウキが動かなくなる。
岸辺のハタキも静かになりつつあった。
雨の中、何していいんだか分からなくなった自分と戦う。
エサを替えたり、タナを替えたり、静かな中であれだこれだとやってみるが、
何も起こらない時間が過ぎる。
しかし、時はやってきたのである。
針のサイズを小さくして、エサの組み合わせを変えていった直後、
いきなりのアタリで魚が食ってくれた。
サイズは今までスレで釣れていた超ド級より一回り小さいが、しっかり針が口に掛かっている。
周りに居たバスマン達に聞こえてしまったかもしれないが、思い切り叫んでしまった。
”喰ったぜ、喰ったぜ、やったぜー!”と
時間は二時半。雨の中頑張った甲斐があった。
バスもヘラも変わらない。
自分が魚とどう向かい合うかで釣りは決まる。
この日更にもう一枚つることが出来、満足のいくエンディングを迎えることが出来た。
次回、高滝ダムの乗っ込みに行けるときがあれば、
次こそは超ド級をしっかり喰わせるからと楽しみが一つ増えた。