石井旭舟さんの会、サンデー51の例会のため西湖へ行く。
白根ボートから出船してすぐ前の前浜ロープでプラクティス。
21尺の底釣りからはじめ、浅くなってくるポンプ小屋方面へと
竿の長さを短くしながらやっていく。
移動しながらといったって、ヘラの場合最低でも二時間くらいは餌を打ってみないと
ヘラの寄りが分からないので、一日3箇所やれば良いほうだ。
で、長竿の深場では放流したての25cm前後の魚がちょっぴり釣れたが、
15尺まで浅くなってきた所で地ベラが喰いだしてきた。
サイズは30~35cmくらいまでの良いヘラだ。
まぁ、地ベラと言っても去年とか一昨年に放流されたものが育って西湖ベラになったものだ。
ここ数年、西湖のへらの放流量はかなり少なくなっている。
その為、ヘラの例会など開かれることが減って、ヘラのコンディションは良い。
ヘラの例会、所謂試合では釣ったヘラをフラシに入れ総重量で競う。
その為ヘラの鰭は、フラシで擦れて丸くなってしまったり、
割れてしまったりする。
ときに人によってはひとつのフラシに詰め込むだけ詰め込んじゃうんで、
ヘラもたまったものではない。
精進湖とか千葉の三島湖、豊英湖なんて例会のメッカだからホントに鰭の削れた魚が多い。
残念なことだが、それだけ人が来れば放流量も多く、たくさんのヘラが釣れる。
釣れるから試合が多く入る。だからこそ湖が回る。
複雑な心境になる。
西湖はヒメマスに力を入れているので、漁協の方針はヘラは少し、ヒメマスどっさりになっている。
多くのヘラ師からはブーイングが出ているみたいだが、
オレ的には枚数が少なくとも綺麗なヘラが釣れるのは嬉しい。
でも今後、ヒメマスで湖が上手く回っていくのかは疑問だ。
昔、ヒメマスは一大ブームだったらしく、かなり多くの人が来ていたみたいだが今はあんまり。
新聞の釣り欄にも載っていないみたいだし、
やってる人たちもかなり高年齢な方が多い。
バスに関してはここ五年くらいは放流もしていないみたいだし、
魚種認定されてはいるが、まぁ自然のままって感じだ。
それでもワカサギやヒメマス稚魚放流のため、バスのコンディションは抜群。
年間通してみれば、やはりバスの人間が落としているお金が一番だろう。
で、話はそれたがグチャグチャな湖面でもしっかり良いアタリが続き、
この日は30枚以上の良いヘラが釣れた。
次の日は前日良かったラインに入り、餌を打ち始めたが打って変ってヘラが寄ってこない。
湖面は静かでとても釣りやすい状況なのだが全然駄目。
この日は地元バスアングラー、常連アングラーも多く、目の前で良い感じのバスが釣れている。
それも一人、ビックベイトで連発している。
声をかけてみると朝から4本、良い感じのバスが釣れたとの事。
しかもリップがあるタイプは駄目で、全てS字系だという。
正直、S字系でしっかり釣っている人間をはじめてみた。
で、理由はヒメマスの放流だ。
ヘラをやっているとバンバンかかってきてしまうほどのヒメマスがこのエリアには居るので、
多分そのせいでビックベイトが効いているみたいだ。
なんだかとても面白そう。
ヘラの方はというと、この日は5匹で終了。
それも総重量1200g。ショボショボだ。
そんなんでも50人中20位くらいの結果。
とてもタフなヘラ日和だったのである。