ゴーフォー撮影のため、南紀白浜空港から紀伊半島の中心部に近い
二津野ダムへ行く。
上流部には風屋ダムもあり、レンタルボート店も完備したナイスバスレイクである。
フロリダバスは入っていないが、ボート屋さん公認記録では
57cmまで上がっていると言う。
ただデカイバスの絶対数は少なく、小型のバスは風屋ダム同様たくさん居る。
それにしても南紀方面のバスレイクはどれも超一級のロケーションだ。
だけど魚にとっては最高とは言いがたい。
貧栄養湖系の水なのだが、水の色は深いクリアーブルーグリーンでとても綺麗だ。
オレ自身のスタンスは、こうしたレイクでは釣果よりもまず、そのレイクで釣りをしていることを楽しむ。
なぜかと言えば、今まで日本中のレイクを回っているが、
このエリアのレイクは特別、ロケーション的印象が強いからだ。
もう三十年近く前になるが、初めて七色ダムの水を見たとき、ありえないくらい感動した
ことを覚えている。
こんな水の上に浮いて、ルアーを投げられるなんて、本当にサイコーだと思った。
そんな思いを忘れないためにも、年に数回はこのエリアのレイクに行きたくなる。
十津川水系のこの二津野ダム周辺の温泉も全て掛け流しのいい温泉だ。
温泉だ温泉だってデカイこと言っても、薬漬けの使いまわしタイプとは格が違う。
天然と養殖くらいの大きな違いだ。
関東の人間にとっては車で10時間ぐらいかかるかなり遠方の地だが、
関西の人は2~3時間走れば行けてしまう。
かなりうらやましい。
釣りの内容としては予想通り、ナイスサイズを出していくのが難しかった。
それでもシャローでの釣りが可能な状態だったので、いつものゲームを展開。
詳しいことは番組をチェックして欲しいのだが、それにしても最近釣りの内容において
自分自身のまとまりを強く感じるようになった。
よく言えば自分の釣りの確立なのだが、悪く言うといつも同じじゃん。ということになる。
まぁシーズンを通せば色んな攻略があるのだが、シーズンごとに、しかもレイクのタイプごとに
まとめれば、同じような釣りを繰り返していることになる。
見ているほうから見れば同じような釣りをしているように見えるかもしれないが、
やっている方はそうした釣りの繰り返しで、更にその釣りのディープな部分に近づけている。
例えば、今回多用したファットフラットのピクピクなんかでは、アプローチの角度だったり、
距離や魚に対する方向だったり、今まで以上に自分の中では研ぎ澄まされている。
もっと極端に言えばこのルアーに対するバスの反応で瞬時に食うか喰わないかの
判断もできつつあるし、活性状態の変化すらわかるようになってきた。
それってやっぱり良いことだとオレは思う。
自分の中の流行を何年追いかれるかは自分しだいだが、
やればやるほどもっと追いかけたいと思ってしまう。
よく言うように自分に合った、自分が出来るリズムや範囲で釣りを固めていく
自分の釣りの確立の重要性。
もっともっとは一体何時まで続くのだろうか。