釣りロマンのロケで福島県小名浜堤防に行く。
ここの堤防はとても長く、一体どこまで続くのだろうって長さのが二本ある。
更に外側にも1本デカイのがあるのだが、遊漁船組合が県から渡船の許可を受けているのは
手前の二本だけらしい。
まーそれでも一日では到底やりきれない距離だ。
外側はテトラが積み重なっている場所が多い。
勿論テトラの上から釣りをするのはオーシャンカップやフィッシュリーグでも
禁止しているくらいに、自主規制を普及させようと努力している部分なので問題外。
バスと同じでロックフィッシュの釣りでもけが人や死人を出すと
それを取り巻く船宿や、地域の釣具店、しいては業界から釣り人全員に
マイナスになってしまうので、自分さえ良ければという考えは通用しない。
本来であれば渡船屋さんとかが厳しく言えばいいのだが、
だからってお客さんが来なくなっちゃうのも困るしということで
なかなか規制がかけられない部分なのだ。
商売なんだから辛い所ですよ。
それだけに今の所釣り人側からの自主規制に頼るしかない部分なのだ。
今回メインでお世話になったのは港の入り口にある共栄丸という渡船屋さん。
ここはオーナー自らロックフィッシュ好きなので多くのルアーマンが集まる場所。
それだけに情報量も多く、居心地も良い。
で、近況を聞くと、シーバスをはじめコチやヒラメも釣れているし、
アイナメも小型から大型までかなり良いとのこと。
まーだからといっていつものことで、前状況が良すぎると当日イマイチということが多いので
話半分ぐらいにとどめて準備にかかる。
天候は雨、というか大雨。
共栄丸船長は河から落ちてくる濁りを心配している。
まーとにかく渡って見ましょうということで、午後二時くらいから船を出す。
夕方までメバル、マゴチでも狙ってみようということになる。
着いて早速メバル。
ただ用意されていたバスロッドが柔らかくてもMLだったので大変。
メバルをやるとは想定されていなかったようだ。
リールだけは自分が持っていったので、2.5lbが巻いてある。
ルアーはシラスヘッド&グラスミノー(S)の組み合わせでやる。
昼間なのにメバル君はほぼ入れアタリ。
ただフッキングに持ち込むのはロッドが強すぎて難しい。
それにしても昼間からこんなにメバル喰っちゃう場所ってオレは他には知らない。
メバルロッドでしっかりやり込んだら100匹くらい平気で行けちゃうような勢いだ。
今回メインは防波堤からでもこんなに楽しいルアーゲームが出来るんですよーっていう
底辺普及のプログラムなんで、バスロッドでやることになった訳なのだが、
メバルだけはトラウトロッドぐらいでやっとかないとやり過ぎだよね。
逆に難しくなりすぎちゃうから。
で、10匹くらいのメバル釣れたのでいよいよコチゲーム。
ラインはフロロの5lb。
1/4ozイワシヘッドにまずはグラスミノーのL。
この辺から良い砂地なんでって、地元のノリーズキャップかぶった常連さんが
教えてくれた場所からスタート。
水深どんなもんかなってボトムでアップダウンするといきなりのアタリで、
釣れてきたのは35cmくらいのヒラメ。
さすがノリーズ系だよ。
更に沖目でバイトしてきたのが余裕で50upのマゴチ。
さらに10分くらいに同サイズ。
やばすぎーの釣れっぷりにスタッフ、カメラマンを含めみんな驚き。
一番驚いたのはオレだけど。
だって今時防波堤からヒョイヒョイってこのサイズのマゴチ釣れる所ってそうそう無いですから。
二日目は隣の堤防からスタート。
しかし濁りがひどい。
船長の心配が的中。
やれどもやれどもアタリは無い。
この日はアイナメメインでゲームを組んでいたので、しっかりじっくりやっていくが、
濁りのせいか相当タフ。
それでも沖目に突き出ているバースにグラスミノー&ブレイドスピンリグを落とし込んで
まずは40upが釣れる。
しかしその後、チビを一匹追加しただけで二日目終了。ちょっと悔しい。
三日目は午前中だけのゲーム。
濁りは回復してきているので良いかも知れない。
で、一匹目はなんとヒラメの縁側部分にフッキング。
アタリ一瞬でしっかり合わせたのにどうやったら縁側に掛かったりするわけ。
この日、地元の小名浜堤防エキスパートのテツさんがサポートに入ってくれたので
最近の状況変化を色々と聞くことが出来、
自分なりにちゃんとやれていたつもりなんだけどやっぱりタフ。
色々動いた割りには結果が出ず、いよいよ帰り際って時に目の前でシーバスが
ガバッとエサを追う。
ここぞとばかりにブレードスピンをグラスミノージグヘッドに追加して
あっという間にバイト&バイト。
そして終了。
このままシーバスやっちゃったら大変なんじゃないっていうくらいの群れだし。
それにしてもこの小名浜堤防のポテンシャルは凄い。
ただ釣りロマンデビューしちゃったので今後どうなることやら。
オレ自身はヒラメもコチもリリースしちゃうし、アイナメは当然リリース。
でもだからと言って一般人にとったらコチ・ヒラメはまさに家庭の食卓の華。
アイナメだってスーパー美味いし。
この辺の部分がまだまだ難しいとこなんですよね。
いつも。
今だから思うけどあの時セーブザフィッシュのステッカー100枚くらい持っていって
テトラにバシバシと貼り付けちゃえば良かったかなーなんて。(冗談です)