ヘラブナ社の取材で椎の木湖へ行く。
椎の木湖を指定したのはオレのほうだ。
なぜかって言うと、数年前のこの時期に、21尺の両グルの底釣りで、10枚10kgオーバーという釣りをしたことがあり、その手の釣りをもう一回やりたかったからだ。
この時期は寒ヘラを入れるので、上手くいけばそんな釣りが出来る。
しかも、椎の木湖っていうのは重量級大型ベラを得意としているので、でかい奴が結構入れられる。
普段の時期だと、型を選んで釣るって言うのは相当難しいのだが、全体活性の落ちる冬場には、活性のある大型新ベラだけを狙って決まる可能性がある。
別に数を望むわけではなく、とにかく大型を釣りたいって言う企画な訳だ。
で、この日なんと上手く出来すぎのストーリーが展開されちゃったわけで、最大級は1460gのド級ベラ。
更に平均kgクラスのヘラで40枚も釣れちゃったのである。
流石に21尺なので腕は痛いけど、久々に管理釣り場で記憶に残る釣りが出来ちゃった訳だ。
それにしても椎の木湖ってやっぱり凄い。
聞く話によるとヘラブナの1kgクラスって数千円で卸されるという。
超大型は1匹4,5千円もすると言う。
釣り料金が一日2500円なのにこの手のヘラをガンガン入れられるのはお客さんが来るからで、その辺のバランスが保たれているのが凄いわけなのである。
魚が先か、お客さんが先かって言えば魚が先なのは当たり前。
釣れなければ誰も来ないのは有料釣り場の常。
釣り人は皆冷たいもので、とにかく釣れる所へ行ってしまう。
ヘラにしろ、トラウトにしろ、管理釣り場だったり入漁料制の湖は本当に大変だ。
でもこの世界が無くなってしまえば、何も始まらない。
とにかく頑張って欲しいと何時も思うわけなのである。