ヘラブナ社取材のため、相模湖へと向かう。
先日、ゴーフォーのロケをした際、柴田ボートの橋本さんが、
もう少しすると本湖側でもヘラが釣れ始まりますよ。
単発ですけど47cmが出ているんですよ。
と言う言葉が忘れられなかったのである。
ガキの頃から通ってる相模湖で、ちゃんとヘラと向かい合ってみたいと、
前から思っていたので、じゃぁやってみちゃうしかないでしょってことで決定。
ヘラブナ社のページって最近、ヘラ版ゴーフォーイットになってきちゃってる。
でも、だからこそ面白い。
俺の中の釣りって、どれも同じようにとらえちゃう。
一匹との出会い、感動、そして記憶に残る釣り。
この三大ワードが原点であり、目標でもある。
本湖で、しかもデイゲームでのヘラ釣り。
ヘラブナ社としては、ヘラが釣れて取材が成立したことってなかったんじゃないと
言うくらい、レアでコアな世界。
二日後にはアルゼンチンに飛ばなくてはならなかったので、
ハナからリテイクなんか考えられない。
で、なんとか一枚でもいいから出合せてって感じで、
ボート店斜め右方向へと向かう。
シャローフラットが張り出すあたりにボートを着ける。
15尺で底が取れるくらいの水深。
釣り方は底釣り。
餌は両グル。
バラケを入れすぎると、ジャミが寄ってきて大変なことになるらしい。
打ち始め、30分位してウキが動き出す。
釣れて来るのはヤマベ、ハヤ、そしてニゴイ。
グルテンだけでも大変なことになっちゃっている。
で、一体何時までこんな状態が続くわけって、ちょっと不安になる。
だって餌を打ち込んで、ウキが立つや否や、ギュンギュン動いて消しこんで行っちゃったり
するわけだから、ある意味「またかよ」「まただよ」の繰り返しなのである。
でも、だからって諦めちゃうと、何も起こらないことは解っている。
そんなことを3時間位続けていたとき、浮きの動きがだんだん静かになってきた。
そして、更に30分くらい打った頃、しっかりとした小さいアタリでヘラが来た。
嘘だろ~というくらいの状態で立って取り込む。
サイズこそ37~38cm位だったけれど、もの凄い嬉しい一枚。
編集長里ちゃんも「田辺さんやっちゃいましたね。」と嬉しそう。
こうなったら、ガンガン行っちゃうからねと、気合を入れなおして更なる一枚を求める。
でも、その後はまたまたジャミの猛攻と、強くなる流れと戦うのみで夕刻を迎える。
終わってみればなんと1枚。
一体なんだったんだろうあのヘラ、と言った感じだ。
でも釣れちゃったわけで。
良く、バスでもそうなのだが、1日やって終わってみれば一匹というのは多い。
デコよりは全然良いのだが、1匹ってだったら何で2匹にならないのって言うところが
不思議な感じ。
で、一匹の価値。
十分堪能さしてもらえた相模湖だったわけですよ。