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2010/09/16-21

前々から誘いを受けていたイタリアでのバストーナメントにスポット参戦できるスケジュールが取れたので、イタリアへ向かう。トーナメントの名称は、エリートトーナメントトレイル。イタリア、スペイン、フランス、ポルトガルなどのバスフィッシャーマンが出場しているユーロ圏トップクラスの試合だ。ヨーロッパでのバスフィッシングの歴史はまだまだ浅く、やっとしっかりした形式の試合がここ数年で始まってきたというかんじ。ユーロになってから国境もなくなってきたので、フィッシャーマンはボートを引いて、色々な国のトーナメントに参戦しているといった感じ。バスボートもまだまだ発展途上で、15~17fが主体。しかしすでに、22f200馬力台のボートも数艇入っている。形式的には、二人一組のチームトーナメントが主流だという。今回の試合もチームでの参加。イタリアには既に、ノリーズノプロスタッフが10人以上いる状態で(イタリアのエージェントが盛り上げてくれてるわけだけど)、その中の一人と同船して釣ってくれとのこと。レイクの名称はボルセナレイク。場所的にはローマからフィレンツェに向かっていく途中にある。ローマから3時間ぐらいのところだ。一日プラクティスをして、二日間の本戦をやるといったかんじ。向こうからの事前情報では、クリアレイクでフィネス中心の試合だという。ウィードが少しとほとんどがオープンウォーターなので、カバーゲームや強めの巻物はほとんど出番なしですよとの話。そう言われても、オレとしては、でもね。自分なりに組める釣りにしていかないとどうしようもないし。で、メインで用意して行ったのは、ビハドウやウェイクプロップ、トレジュなどのトップ系。レイダウンミノーのジャーク系。さらにダブルフルやトリプルフルのクランクベイト系。ワームはあんまり。まぁ、要するに琵琶湖や山中湖といった感じでやってみれば良いかな?と。ベイトはラッテリーナという8~10cmくらいのやつだという。当然、イメージは沸かない。そんな感じで突入したプラクティス一日目。いきなり風も強いし。ウィードエッジを流していきますよというパートナーの意向。オレが探すからといった釣りじゃなさそう。というか、まんまる形状のレイクだし。ハンプやアイランドといった複雑さもあまり無さそうだし。まぁ、成り行きでといったスタンス。でも今回のパートナージャコブは、ノリーズスタッフの中でも若手実力ナンバー1と言われるくらいの、イタリアではビックネーム。昨年度のイタリアBASSフェデレーションアングラーオブザイヤーで、アメリカでのBASSフェデレーションチャンピオンシップにも出場してきたという。さすがにクラッシックまでには上り詰めていないが、かなり国際的なバスフィッシングが、もう既にユーロ圏には根付いてきている。で、この日魚を釣ったのは、ディーパーレンジ1/2ozとトリプルフル。ジャコブはジェッターでキーパーを数匹釣る。なんかいっぱい釣れるわけじゃないけど、普通のゲームでもイケそう。ただビックフィッシュにはたどり着いていないけど。で、試合当日、ボート数は40台ぐらい。ロードランナーのラッピングでバッチリ決めているノリーズチームも参戦している。結構本格的ですよ。ルールは当然、いまや世界基準のキーパー5本総ウェイト。この日は朝から風もなく、いいかんじ。で、朝イチ入ったウィードエリアでいきなりのラッシュ。パートナーは6インチストレートのネコリグ。オレはレイダウン110ウェイクプロップ。なんとプロップが効いた。30分も経たないうちにリミット達成。でもサイズが伸びない。600~800gの間で揃ってしまう。その後もグラム単位の入れ替え。ディーパーレンジ、ジェッターでも釣れるがサイズ変わらず。こんなものなのかなとなんとなく理解。でも面白い。だってノリーズルアー、イタリアのレイクでもしっかりと魚をキャッチしているし。この日、約4.2kg釣ってウェイイン。結果は9位。なんと上位は2㌔フィッシュとか混ぜている。みんな一匹とかなんだけど何か混ざっている。オレたちは平均していい魚。何かよくわからないけど釣りがあっていないのかな?でも一匹良いのが入れば、一気にトリプルスコアになっちゃいそうなかんじでもあるし。二日目、朝から風が強くてトップが効かない。で、ディーパーレンジで一本ずつ拾う。でもかなり釣れない。昼近くまでなんと2本のキーパー。しかし、午後になり、風がちょっと収まって、ボートがしっかり流せるようになり、ディーパーレンジでリミットメイク。そのままウェイイン。当然スコアは足りない。入れ替え出来てないしね。そしてトータルでのスコアは16位。皆どうにか釣ってくるわけで。上位の人々は何とテキサスリグのミディアムディープズル引きで釣っていたらしい。まぁ、そんな感じなんでしょう。オレたちはプラからそういう釣り、やってないし。そんなコンディションだったわけで、いい勉強さしてもらいましたよ。変にハードルアーが効いちゃっていただけに、行き着けなかったわけで。スローダウン一日やって、リミットが揃わないチームもいっぱいいるわけだから、その辺の見切りは難しいとこなんですよね。で、今回のイタリア。一番びっくりしたのはノリーズブランドの知名度。さらに皆オレのこととかも分かっているし。日本発進のバスと、アメリカ発進のバス。その両方を良いとこどりしながら発展してきているのが正に、ヨーロッパバスフィッシングスタイルというかんじだ。それにしてもやっぱり凄いのはバスという魚。国境を越えた試合。世界中を行きかう情報。やはり、ほかの魚ではやりきれなかったことを、実際に起こしている。もちろん皆が懸念している、外来魚問題としてのバスの存在も、今後ヨーロッパでクローズアップされてくることは間違いない。グローバル化が先か、外来が先か。その答えは多分後数十年経たないとでてこないんだろうが、間違いないのは魚には国境というくくりを、人種というくくりと同様に当てはめられても、釣りというジャンルには決して国境は存在しないということ。たとえどこの国にいこうが、頑張れバス、頑張れバスフィッシャーマンと思ってしまうのは、オレだけじゃないと思うのだが。

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2011年01月07日 06:29に投稿されたエントリーのページです。

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